ストレスに負けたくない!メンタル強い人の習慣を身に着ける簡単レッスン!

手の上に浮かぶハート





毎日「全くストレスがない」という人の方が少ないことでしょう。仕事でもプライベートでも、その程度は人によりますが、何らかのストレスを抱えて私たちは毎日を生きています。

 

しかし、どんな困難やくじけそうな事でも、立ち向かって乗り越えていくメンタル強い人がいます。どうすればそんな風に生きていけるのだろうか、と不思議に思ったことはありませんか?

 

メンタル強い人と弱い人にはどんな違いがあるのか、本日は徹底的に考察していきます。

 

メンタル強い人とは?言い換えから考えてみる

「メンタル強い」という響きからどんな人物像を想像するでしょうか。この言葉の響きだけだと「どんなことでもへこたれない」というポジティブな面が見える反面、「空気を読まない」「相手のことを考えない」「無神経」「自己中心的」「自分の思い通りにすすめる」などといった、若干デリカシーの無い要素も含むように聞こえます。

 

しかし本来メンタル強い人とは、良い意味で使われる言葉です。「メンタル」というカタカナが本来の意味から少し逸脱させているのであれば、あえて一度日本語で「メンタル強い」を考察してみましょう。

 

「メンタル強い」は「芯が強い」と言い換えることができる

メンタル強い人の肯定的な側面を捉えるとするなら、「芯が強い」と言い換えることができるでしょう。

 

「芯が強い」とは、内面的な信念や意志がしっかりしていることを意味します。これは、どんな困難や逆境に直面しても、自分の信念を曲げずにしっかりと立ち向かう力を持っている、すなわち、打たれ強い芯=メンタルを持っている、とイメージすることができます。

 

自分自身の価値観や目標に忠実であり続け、不屈の精神を持っている人というイメージです。 

 

気が強いとは少し違う

メンタル強い人は気が強いように思われますが、ニュアンスが少し違います。

 

メンタル強い人は、どんな状況でも落ち着いていて、感情に振り回されない傾向があります。

芯がしっかりしていて、目的を見据えていますので、たとえば、仕事で大きなミスをしても冷静に対応する、といった場面で強さを発揮します。

 

対して気が強い人は、他人の意見に屈せず、自分の考えをしっかりと持ち、それを押し通す力があります。良い方向で気の強さが発揮されれば、たとえば、会議で自分の意見をはっきりと述べ、反対意見を主張するといったことができるでしょう。

しかし、感情的な部分もあり、友人との議論で譲らない、といったコミュニケーションの不和も時に起こり得ます。

 

 

頑固とは少し違う

メンタル強い人はしばしば、どんな状態でも「動かざること山の如し」と頑固なイメージを持たれることがありますが、実際はそうではありません。

困難に対して精神的な強さを持ち、動じないという意味では山の如しではありますが、柔軟に対応できる強さを持ち合わせます。

 

一方、「頑固な人」は、自分の意見や考えに固執し、柔軟な対応が難しいという特徴があります。

つまり自分のやり方に固執する頑固さは、メンタルの強さとイコールにはならないのです。

 

 

鈍感とは少し違う

メンタル強い人は、起こった物事に対して感情をコントロールし、困難に冷静に対処できる精神的な強さを持っている人です。

 

一方、「鈍感な人」は、起こった物事に対して気付かないことが多いという特性を持ちます。

 

他人からの批判や意見を深く受け止めず、気にしない。これはメンタル強い人も同じですが、メンタル強い人は批判に気付き、自分に非があった場合は改善に努めます。

 

しかし鈍感な人はその批判に気付かない、あるいは気付いてもピンと来ないので、改善に乗り出すことが少ないと考えられるのです。

 

結局、メンタル強い人とは?

メンタル強い人と混同されやすいパーソナリティとの比較をしました。それぞれ似ていますが、メンタル強い人は「自己成長」の伸びしろが特徴だと言えるでしょう。

 

気が強いのではなく他人との調和も大切にし、頑固なのではなく柔軟に物事を考えることができ、鈍感なのではなく他人の感情も察知でき、そして物事を客観的にみることができる人。

これがメンタル強い人と定義できるでしょう。

 

メンタル強い人の特徴と実践できるレッスン

メンタル強い人になろうと決意しても、劇的に自己変化が起こるわけではありません。もっと言えば、幼少期の家庭環境によっても思考癖は形成されていきますので、長年のパーソナリティは簡単に変化が難しいのも現実です。

 

そこで、メンタル強い人の特徴を抑えながら、今日からできる実践的なレッスンを取り入れてみましょう。羨ましいと思うだけでなくできることから始めて、メンタル強い人に近づいてくださいね。

 

ポジティブ思考

メンタル強い人の代表的特徴と言えばポジティブ思考です。何かミスがあっても、それについて長期間落ち込まず、ミスから学び、自分の糧にします。

 

ポジティブ思考には「何も気にしない」というイメージを持つ人もいますが、そうではありません。メンタル強い人は大前提として責任感があり、自己成長を重んじます。

 

メンタル強い人のポジティブ思考とは、物事を前向きに捉える姿勢や考え方のことです。

現実を無視してただ楽観的に考えるのではなく、困難な状況に対しても冷静に向き合い、その中から前向きな側面を見つけ出そうと努力します。

 

たとえば、失敗したときに「自分はダメだ」と思うのではなく、「この失敗から何を学べるだろう?」と考えます。また、困難な状況に直面したときには、「どうすればこの問題を乗り越えられるか?」と建設的な解決策を探します。

 

ポジティブ思考を持つことで、精神的な強さが培われ、ストレスやプレッシャーに対しても柔軟に対応できるようになるのです。

 

ポジティブ思考のレッスン

ネガティブな考えが浮かんだときには、その考えを一旦受け入れつつも、その中でポジティブな側面を探してみることが大切です。

 

例えば会社で月間の営業成績を達成できなかった時、「この状況で学べることは何だろう?」「この経験を通じて自分はどう成長できるだろう?どのように行動すれば目標達成できるだろう?」と自問し、プラスの理由を探します。

 

また、ネガティブな口癖がある人は改善しましょう。「自分なんて…」と口に出すのはご法度です。「大丈夫」「自分ならできる」と自分を鼓舞する言葉を習慣づけることが、思考の変化を促進します。

 

高い自己肯定感

メンタル強い人は「自分なんてダメだ…」と自己否定をしません。自分を肯定的に捉える力、自己肯定感が強く、たとえ失敗したとしても自己否定ではなく、改善するポイントを振り返って自分にフィードバックします。

 

高い自己肯定感は、自分の価値と存在を肯定的に捉えさせます。自分自身の目標や価値観に基づいて行動するため、「周囲の目」というストレスが軽減されやすくなります。周囲の目を気にしないので、自己実現に集中でき、より自己肯定感が高まるのです。

 

また、他人との比較をしないため、人間関係においても健全な境界線を引くことができます。自分の価値を認めているため、他人に依存することなく、自立した関係を築くことができ、また他人も同様に認めることができるので人間関係が良好になるのです。

 

自己肯定感を高めるレッスン

自己肯定感の高い人は自分の価値を素直に認めています。逆に言えば、自分の価値を素直に認められない人は自己肯定感が低くなりやすいということです。

 

自己肯定感を高めるためには、自分の良いところに目を向けましょう。これまでの経験や、成長したこと、頑張ったことなどを、箇条書きで良いので書き出してみてください。

 

たとえば、「今日は仕事で良いアイデアを出せた」「後輩に親切にできた」といった小さなことでも大丈夫です。この書き出すレッスンを毎日継続すると、ポジティブな体験を記憶する強化になり、自分の価値を再認識しやすくなります。

 

 

定期的なストレスケア

メンタル強い人がストレス皆無かと言えばそうではありません。誰だって、ストレスと感じるものはあります。しかしメンタル強い人とメンタル弱い人との違いは、このストレスをいかに受け流すことができるかです。

 

メンタル強い人は定期的にストレスケアを行っています。どのようにストレスケアを行っているかは人によりますが、まずは何がストレスの原因となっているのかを認識することから始めます。

 

自分のストレスの原因をしっかりと把握し、何が自分にストレスを与えているのかを認識することは、ストレスケアの第一歩です。たとえば、仕事のプレッシャー、人間関係の問題、健康の悩みなど、原因を特定することで、その対策を講じることができます。

 

メンタル強い人は、そのストレスから解放されるための、リラックスする時間を大切にしています。

 

忙しい日々の中で、自分だけのリラックスタイムを確保することはメンタルヘルスを保つためにとても重要です。

 

たとえば、趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたり、本を読んだりすることで、心を休ませる人や、ジムで汗を流す人などさまざまです。

 

どうすれば自分自身をストレス因子の渦から抜け出せるのかを考え実践し、ストレスを管理することでメンタルヘルスを守っています。

 

ストレスケアを導入するレッスン

ストレスケアをするにも、没頭できる趣味はないし時間もない、といった意見もあるかと思います。また、ストレスを発散する方法として「買い物」や「飲みに行く」といった方法を取る方もいますが、これらは依存や健康被害を招く可能性もあり、かえってストレスになるとも言われています。

 

ストレスケアは「その物事を考えない時間を作る」ことが大切です。たとえば飲みに行くにしても、飲みながらそのストレスについて愚痴ったり、考え込んだりしては、ストレスケアになっていません。

 

ストレスケアの簡単な方法としては「呼吸に集中する」やり方があります。ゆっくりと空気を全て吐き出し、身体の中にいっぱい空気を吸い込みます。このとき余計なことは考えず、呼吸にのみ集中し、呼吸をすることで身体のどこが膨れて、そしてへこんでいくのかだけを感じます。

 

この方法はオフィスでも簡単にできる気分転換法ですので、ストレスに感じたときはぜひ取り入れてみてください。

 

 

意見の主張

言いたいことが言えないこんな世の中だから、ストレスになってSNSに書き込んで…といった負のループもあることでしょう。ですが、言いたいことをちゃんと主張できる人ももちろんいます。

 

自分に信念があり、他人との比較をしないメンタル強い人だからこそ、しっかりと自分なりの考えや意見を伝えることができるのです。

 

また、メンタルが強い人は失敗や批判を恐れません。誰もが意見を述べる際に批判される可能性がありますが、それを成長の機会と捉えています。

 

失敗や批判は自己成長の糧となるため、恐れずに自分の意見を主張できるのです。

 

意見を主張するレッスン

自分の意見を主張するのが苦手な人は少なくありません。これには文化的な背景も影響していると言わざるを得ませんが、グローバル化が進む中、意見を主張できるようにしておくのも社会人として必要なスキルになっている感も否めないでしょう。

 

自己主張ができなくなった人の多くは、心理的なトラウマが原因とも言われます。たとえば過去に「自分がどうしたいか」と伝えたことで「わがまま」と認識され否定されたり、仲間外れにされたり、と「否定」されたことが意見を言わなくさせている可能性があります。

 

とくに女性の場合、長年の文化的背景により、自己主張が苦手な人が多いと指摘されています。

 

自己主張とはなにも「したい」ことを言うだけではありません。「したくない」と意見することも自己主張です。まずは「NOと言えない日本人」から脱却し、身近な出来事の中でしたくないことはNOと周囲にはっきり伝えるようにしましょう。

 

整った生活リズム

メンタル強い人は、メンタルが安定できる環境を自ら整えています。規則正しい生活リズムで十分な睡眠を取って心身の疲れを軽減させることで、安定したメンタルを手に入れています。

 

適切な睡眠時間、バランスの取れた食事、定期的な運動は、すべてストレスを軽減させる方法です。メンタル強い人は、自分の心身を大切にするために、自分にとってプラスとなる基本的な生活リズム、たとえば起床時間や就寝時間、健康的な食事、定期的な運動を意識的に取り入れる傾向にあります。

 

生活リズムのなかでもストレスに多大な影響となるのが睡眠です。睡眠の質の大切さはこちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。

睡眠の質向上は仕事のパフォーマンスを高める!今日から取り入れたい毎日の新習慣!

 

生活リズムを整えるレッスン

生活リズムを整えるレッスンとして役立つ方法は、タイムマネジメントのレッスンです。

メンタルが強い人は、計画的に時間を管理することが得意です。生活リズムを整えるためには、時間を効率的に使うことが大切です。

 

一日のスケジュールを立て、優先順位を明確にすることで無駄な時間を削減し、必要な休息やリラクゼーションの時間を確保することができます。

 

タイムマネジメントが管理しているものは「時間」ではなく「行動」です。行動をどう変えていくかで時間を管理していきます。

 

実は先ほどの「NO」と伝えることも、日常生活におけるタイムマネジメントにあたります。タイムマネジメントでは物事に対し以下のような優先順位を付けていきます。

 

①緊急かつ重要なこと:すぐに取り組むべきタスク

②緊急ではないが重要なこと:計画的に進めるべきタスク

③緊急だが重要ではないこと:可能なら他人に委任

④緊急でも重要でもないこと:必要に応じて削除

 

「緊急でも重要でもないこと」にNOと言えないでいると自分の大切な時間が削減されてストレスを感じやすくなるのです。

 

1日24時間をどう効率的に行動するのか、自分のリラックスタイムを確保するために行動の見直しをしてみましょう。

 

 

 

健やかな毎日がメンタルを強くする!

ストレスはメンタルヘルスにとって大敵です。どうやってストレスケアをするのかが、メンタルを保つ第一歩であり、その上でメンタル強化をする行動を少しずつ取り入れてみましょう。

 

いきなりメンタル最強の人にはなれなくても、「いや」だと感じることにはNOと伝える勇気、健康的な日常を送るための環境整備など、自分の行動を少しずつ変えていけば、いずれ思考の「癖」も変わっていることに気付くはずです。

 

また、周囲にいるメンタル強い人に、日常生活で気をつけていることを質問するのも良い具体例になることでしょう。少しずつ、できることから始めてみてください。